これまでの活動実績 / 映画祭レポート2012

11月24日(土)「三鷹オスカー 一日だけ、復活!!/ジョン・レノン特集」

映画祭レポート

二日目は本映画祭恒例の「三鷹オスカー 一日だけ、復活!!」の第4弾。
ビートルズがデビュー曲「ラブ・ミー・ドゥ」をイギリスで発表したのが1962年10月5日。
今年はビートルズ、プロ・デビュー50周年だったのです。それを記念して『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(09)と『ジョン・レノン,ニューヨーク』(10)の二本を上映しました。
『ノーウェアボーイ』はジョン・レノンの少年期の複雑な家庭環境の物語でデビュー前のイギリスでの生活がわかる作品。一方、『ジョン・レノン,ニューヨーク』はアメリカに渡ったジョン・レノンの生活を追ったドキュメンタリー。この二本を見ればビートルズ結成前と解散後のジョン・レノンを知ることが出来るという絶妙な組み合わせでした。
会場には、ジョン・レノンやビートルズのレコードなどが飾られ
ました。
会場には、ジョン・レノンやビートルズのレコードなど
が飾られました。
1990年に閉館した三鷹オスカーは独特な組み合わせの三本立てを毎週上映して人気を博していた名画座でした(下記「らいんなっぷ」参照)。その番組を組んでいたのが三鷹オスカーで番組編成をしていた鶴田浩司さん。当映画祭では実弟の鶴田法男監督とアドバイザーを務めてくれています。今回の「ジョン・レノン特集」もその浩司さんが組んでくれました。
開演前に浩司さんが登壇して「ビートルズ、デビュー50周年」などの理由からこの番組を組んだことをご来場いただいた皆さんに説明しました。ただし、浩司さんとしては「三鷹オスカーは三本立てが基本だったから、本当は三本立てにしたいのですが、お許しください」とお客様にお詫びしていました。最近、二本立て、三本立てで映画を観る機会も少ないですが、「三鷹オスカー」に通っていたお客様から、目当ての作品を観にいったところ、他の作品にはまってしまったという話をよく聞きます。今回も二本観ることによって、ジョン・レノンを深く知ることができたとおっしゃるお客様も多かったです。
さて、一本目『ノーウェアボーイ』は女流カメラマンのサム・テイラー=ウッドの初監督作品ですが、処女作とは思えぬ手腕で揺れ動く少年の心理を描いています。
ジョン・レノンを演じたのは、若者に大人気のあの傑作『キック・アス』の成りきりヒーローを演じたアーロン・ジョンソン。ここでもジョン・レノンに成りきって実によく似ているので驚きでした。
ちなみに、本作撮影中に23歳年上のテイラー=ウッド監督と恋仲になり、その後2女を授かり、今年の6月には正式に結婚。22歳にして、妻の前夫との連れ子と併せて4人の子持ちになったそうです。アーロン・ジョンソンが凄いというか、23才も年下の旦那をゲットして二人も子供も産んでしまった45才のテイラー=ウッド監督が羨ましいというか…。
そして、二本目に『ジョン・レノン,ニューヨーク』を上映。ジョン・レノンはミュージシャンとして成功をおさめたわけですが、非業の死を遂げる最期までその人生は辛いことだらけだったのではないかと思わせるドキュメンタリーでした。ちなみに、本作はテレビ作品なので権利上、一般劇場では上映できないので今回は貴重な上映でした。
三原綱木さん(中央)と聞き手は、元三鷹オスカー番組編成 
鶴田浩司さん(左)、脚本家 金子二郎さん(右)
三原綱木さん(中央)と聞き手は、元三鷹オスカー番組編成
鶴田浩司さん(左)、脚本家 金子二郎さん(右)
さて、映画上映後は、スペシャル・ゲスト、三鷹に長年お住まいのブルーコメッツのボーカル&ギターリスト、三原綱木さんのトークになりました。
お相手をしたのは鶴田浩司さんと、やはり三鷹市在住の脚本家、金子二郎さん。二郎さんは映画監督の金子修介さんの実弟でもあります。
1966年のビートルズ来日公演でブルーコメッツが前座を務めたのでその際の模様を三原さんにうかがったわけですが、ビートルズにはまったく会えず、演奏も聴けず、結局、トイレに設定されていたスピーカーから演奏を聴いたなんて貴重な逸話をお話しいただきました。後に、ブルーコメッツの演奏を聴いたジョージ・ハリスンが綱木さんのギターの上手さを褒めてくれて「海外でプレイすればいいのに」と言ったとか!
三原綱木モデルのギター「Firstman」!
三原綱木モデルのギター「Firstman」!
また、ブルーコメッツが米国の人気テレビ番組『エド・サリバン・ショー』に出演した際は、撮影に4日を費やしたものの1日はメイクテストだけ、1日は衣装合わせだけといった非常に贅沢な撮り方で驚いたなんて話や、ブルーコメッツの出演した回は人気が高かったので6回も再放送されたのに、ビートルズの出演回の再放送は4回だったなんて話もお教えいただきました。そして、二郎さんのたってのお願いで、会場で三原綱木モデルギター「Firstman」も見せていただきました。
トークの途中で奥様のケイ・アンナさんが飛び込みで登壇されて、綱木さんがお仕事中に、近所にあった三鷹オスカーに何度も通い、三本立てを観たという思い出話などで盛り上がりました。お話の最中に震度4の地震が起こりちょっと場内騒然になったもののケイ・アンナさんが「皆さん、落ち着いてください」と的確に声を掛けてくれたので皆さん冷静に状況を見守ることが出来ました。ケイ・アンナさんありがとうございました。
会場の中で、ビートルズの来日コンサートに行かれた方が3人もいらっしゃったこともあり、会場全体が一体となった楽しい時間でした。

ケイ・アンナさんも飛び入り参加。ビートルズ来日の時のエピソードで会場が
盛り上がりました。
そして、トーク終了後の「シネマカフェ」では、三原綱木さんのトークショーを楽しみに駆けつけた金子修介監督、そして歌手、女優の畑中葉子さん、それに映画プロデューサーの笹岡幸三郎さん(1990年版『桜の園』、『12人の優しい日本人』他)らの皆さんと一緒に、映画談義、音楽談義に花が咲きました。
三鷹オスカー「らいんなっぷ」紹介
http://cinema.mall.mitaka.ne.jp/24/47/