映画祭レポート2015

レポート#03 11月22日(日)『伊豆の踊子』

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「時代を彩るアイドルたち」平成27年度文化庁優秀映画鑑賞推進事業「午前十時半のワンコイン映画祭」(1)

『伊豆の踊子』
 『伊豆の踊子』は、山口百恵、三浦友和主演の名作であり、中山仁、佐藤友美が脇を固めています。日曜の午前中ということもあってか、かなり年配のお客様が多くいらっしゃいました。話は川端康成の同名の小説で、何度か映画化されており、西河克己監督自身も2作目の『伊豆の踊り子』です。

 デビューして1年が過ぎた、当時15歳の山口百恵の魅力が溢れる作品です。笑っているだけで、立ち姿だけで可愛らしく、まさにザ・アイドル映画です。前日のシンポジウムでアイドル評論家の北川先生が「山口百恵はスタアとアイドルの両面を持った存在だった」と発言されて金子修介監督も同意されていましたが、存在感が半端でなく、その片鱗が覗えるかのように思えました。

 21日に映画祭のシンポジウムにゲストとして登壇された武田梨奈さんも山口百恵のファンだそうで、まさに世代を超えたアイドルということでしょう。まだTBSの大映ドラマ「赤いシリーズ」の前であり、初々しさが溢れる頃です。主題歌「伊豆の踊子」はB面でA面は当時の彼女の路線そのままの「冬の色」という、ちょっと大人な感じの名曲であり、彼女の初期のシングルレコードの中で初めてオリコン1位をとった1枚です。当然、B面の力もあったと思われます(楽曲はどちらも作詞: 千家和也、作曲: 都倉俊一)。この映画によって彼女の魅力が世間に認識されたということでしょう。

 共演の三浦友和も昔の2枚目タイプの顔で「書生」という今は無き肩書きの役柄にぴったりでしたし、演歌歌手の石川さゆりが出演していたのは意外でした。劇中の「書生さんの(本など読む)邪魔をしちゃいけないよ」というセリフがあり、時代を感じました。あと、浦部粂子は昔からお婆さんだったんですね。場内のお客様もとても懐かしいものを大スクリーンでみているという贅沢さに浸っているのが伝わって来ました。

text by 今泉 健

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