映画祭レポート2015

レポート#04 11月22日(日)『甘い生活』

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三鷹オスカー 一日だけ、復活!! 第7弾「フェデリコ・フェリーニ生誕95年記念」

『甘い生活』
 映画祭二日目の午後は、「三鷹オスカー 一日だけ、復活!! 第7弾」『甘い生活』の35ミリフィルム上映が行われました。監督は、イタリア映画界の巨匠・フェデリコ・フェニーニ。主演に、往年の名優・マルチェロ・マストロヤンニ。三鷹駅南口にあった伝説の名画座、三鷹オスカーが閉館してから早25年。今年は、オスカー営業当時、特に人気が高く何回も繰り返しプログラムされた作品が上映されることとなりました。

 ご来場いただきましたお客様の層といたしましては、老若男女さまざまで、流石は映画史に燦然と輝く名作、今会期中においても1、2を争うほどの集客でした。

 そしてさらに、今回は先の『伊豆の踊子』と同じようにバリアフリー上映が行われたため、視覚障害者のお客様も複数名いらっしゃり、バリアフリー活弁士 檀鼓太郎さんによる音声ガイドをそれぞれにご満喫されていらっしゃったようで、新たな取り組みの成功に大変嬉しく思いました。
 遠くは都外から、近くは市内からいらっしゃったという視覚障害のお客様。当映画祭では三鷹駅から会場までの道中をスタッフが誘導させてもらったり、劇場内にバリアフリー担当スタッフを常時配置したりとお客様につつがなく映画を楽しんでもらえるよう工夫しました(盲導犬を連れていらっしゃったお客様には、そのまま盲導犬と一緒に映画をご鑑賞いただきました)。

 「周りの友達もたくさん連れてくれば良かった」、「あんたと色々なお話ができて楽しかったよ」。参加された視覚障害者の方に、シネマカフェでお話しさせていただいた際や、駅までご一緒に歩かせていただいた際などに、そうした嬉しいお言葉をいただくことができて、今回のこの初の試みの成果をひしひしと感じることができました。そして、来年以降に向けて、バリアフリー担当スタッフの増員等々含めて、より充実した上映を行っていけるようさらなる工夫を凝らしていかなければと強く思いました。

 今回、ご来場いただきました全ての皆様に改めてお礼を申し上げると共に、初めてのバリアフリー上映にノウハウを惜しみなく教えてくださった檀鼓太郎さんにも心よりお礼を申し上げたいと思います。イヤホン付きポータブルラジオから聞こえてくる檀さんの温かな声と、10人以上の声色を使い分け、3時間演じつづけたその神業といえる技術にただただ魅了させられました。
三鷹コミュニティシネマ映画祭に新たな伝統が根付くことを祈りつつ、また来年以降のプログラムに反映させていきたいと思いました。

 ※ポータブルラジオの貸し出しにつきましては、ご優先されるお客様に行きわたった後、ご希望されたお客様にもお貸し出しをさせていただきました。上映後、視覚障害者以外のお客様からも素晴らしい上映だったというお声をいただくことができて、大変嬉しく思いました。
text by 大久保 渉

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