上映作品内容

三鷹コミュニティシネマ 35mmフィルム ワンコイン上映会~平成29年度優秀映画鑑賞推進事業~ 「黒澤明監督特集」10月9日(月・祝)

今年10年目を迎える当イベント。人間の善と悪、生と老、大胆な構成と躍動感あふれる演出で描き続け、世界中の映画人と観客を魅了した黒澤明監督の傑作を紹介します。

上映日時
10月9日(月・祝)
『用心棒』 開場時間10:10 上映開始10:30 終了予定12:20
『羅生門(デジタル復元版)』  開場時間13:40 上映開始14:00 終了予定15:30 音声ガイド付き上映
『酔いどれ天使』 開場時間15:40 上映開始16:00 終了予定17:40 音声ガイド付き上映

 

チケット情報

一作品500円(税込)(当日券のみ・各回入替制)

※会場は常設映画館とは音質・画質が違います。
※上映はモノラル上映となります。
※上映中は、会場後方から映写機の駆動音がします。
※座席はパイプ椅子です。あらかじめご了承ください。

10月9日(月・祝)
『用心棒』

上映開始10:30

[スタッフ] 脚本・監督:黒澤明 脚本・製作:菊島隆三 製作:田中友幸 撮影:宮川一夫 照明:石井長四郎 録音:三上長七郎、下永尚 音楽:佐藤勝 美術:村木与四郎

[出  演] 三船敏郎、仲代達矢、司葉子、山田五十鈴、加東大介、河津清三郎、志村喬、夏木陽介、東野英治郎、藤原釜足

[1961年・東宝=黒沢プロダクション・モノクロ・シネマスコープ・110分・35mm]

用心棒
ストーリー

ダシール・ハメットのハードボイルド小説『血の収穫』を大胆に翻案、西部劇の手法を取り入れながら、三船敏郎演じる浪人の痛快無比な姿を描いた黒澤明による大ヒット時代劇。撮影は、東宝撮影所横の農地に巨大なオープンセットを建て、『羅生門』(1950年)以来の黒澤組となった宮川一夫カメラマンが、複数のキャメラと望遠レンズを駆使し、シネマスコープの画面を意識した見事なフレーミングで、比類のない娯楽活劇に仕立て上げた。当作品の盗作といわれた主演クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』(1964年、セルジオ・レオーネ監督)は、マカロニウエスタンのはしりとなった。本作の成功により、黒澤は世界のKUROSAWAの地位を不動のものとした。「キネマ旬報」ベストテン第2位。

10月9日(月・祝)
羅生門(デジタル復元版)

上映開始14:00

[スタッフ] 原作:芥川龍之介、脚本・監督:黒澤明、脚本:橋本忍、製作:箕浦甚吾、撮影:宮川一夫、照明:岡本健一、録音:大谷巌、音楽:早坂文雄、美術:松山崇

[出 演] 三船敏郎、京マチ子、志村喬、森雅之、千秋実、上田吉二郎、本間文子、加東大介

[1950年・大映(京都)・モノクロ・スタンダード・88分・35mm]

羅生門(デジタル復刻版)

目の不自由な方対象に、バリアフリー活弁士 檀鼓太郎氏による音声ガイド付き上映を同時開催します。
音声ガイドをご希望の方は、事務局までお問合せください。詳細はこちら

ストーリー

黒澤は本作について次のように述懐している。「この作品の根本といえば、要するに、無声映画に帰ってみようと思ったことですね。……トーキーになって失われた映画の美しさをもう一度見つけようという気持ちだった。……映画ももう一度単純化しなければならないのじゃないか、というのがあの試みだった」。森の中でおきた殺人事件をめぐって、8人だけの登場人物で演じられる不条理劇。芥川龍之介の「藪の中」を、脚本家を志望していた橋本忍が脚色、黒澤の助言で同じ作家の「羅生門」が加えられた。絶対真理の不在と人間不信の主題は戦後間もない欧米で評価され、翌年のヴェネチア国際映画祭でグランプリ、そして米・アカデミー最優秀外国語映画賞を受賞した。日本映画の芸術水準の高さを海外に知らしめただけではなく、わが国の国際理解に大きく貢献した。「キネマ旬報」ベストテン第5位。

10月9日(月・祝)
『酔いどれ天使』

上映開始16:00

[スタッフ] 脚本:植草圭之助、脚本・監督:黒澤明、製作:本木荘二郎、撮影:伊藤武夫、照明:吉沢欣三、録音:小沼渡、音楽:早坂文雄、美術:松山崇

[出  演] 志村喬、三船敏郎、山本礼三郎、中北千枝子、千石規子、笠置シズ子、殿山泰司、久我美子、飯田蝶子、清水将夫

[1948年・東宝・モノクロ・スタンダード・98分・35mm]

酔いどれ天使

目の不自由な方対象に、バリアフリー活弁士 檀鼓太郎氏による音声ガイド付上映を同時開催します。
音声ガイドをご希望の方は、事務局までお問合せください。詳細はこちら

ストーリー

戦時中、『姿三四郎』(1943)で鮮烈なデビューを果たした黒澤明監督は、戦後も日本映画の若きエース的存在となった。「キネマ旬報」ベストワンに輝いた黒澤の7作目にあたるこの作品は、闇市のヤクザと飲んだくれの貧乏医者との、不思議な友情と葛藤を描いたもので、強烈な個性を持つ若者とその観察者の設定や荒々しい映像表現の顕著さという点で、以後の黒澤映画のスタイルを決定づけたものと言える。前年に、谷口千吉監督の『銀嶺の果て』(黒澤脚本)でデビューしたばかりの三船敏郎が黒澤に初めて起用され、野生味あふれるその個性をいかんなく発揮し、以後の黒澤作品に欠かせぬ存在となったことは周知の通り。また、映像と音との対位法的表現(雑踏の中の<カッコー・ワルツ>の使用やギター曲<人殺しの歌>など)を試みた黒澤にとって、この作品から参加した音楽家早坂文雄との出会いも幸運であった。

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